YUBUNE TOKYO ※商店建築 2021年1月号 掲載物件

YUBUNE TOKYO 第一号旗艦店。

 

グランドフロアー(1F):化粧品、カフェ提供コーナー

建築賞多数受賞の、西沢立衛建築設計事務所、西沢先生の設計です。

 

ベースメントフロアー(B1):足湯カフェ

今回はB1の設計の協力をさせて頂きました。

YUBUNE代表 渡邊 寛さんの、環境と肌にやさしい上質な化粧品

+心身を整えるカフェメニュー&足湯を提供する店舗です。

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階段を降りると、3500Φの大型円形足湯(8名)が広がっています。

素材に、自然界の珊瑚や貝殻が主成分のタラソミックス左官材を、

床、浴槽、壁面に使用、シンプルで一体感の空間を演出しています。

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階段を降り、専用ロッカーに靴と手荷物を預け、足洗い場にて足を洗い

円形の足湯へと進みます。

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洗面トップもタラソミックスで仕上、壁面と一体感を作ります。

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ディスプレイ台背面には、1F西沢立衛建築設計事務所様の

店舗のキーアイテムでもある、特注アクリルパテーションが配置され1Fとの

調和を図っています。

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小さな空間を、円形造作ミラー天井、壁面ミラー+ライティング効果で

空間に奥行きを与え、幻想的な雰囲気を作り出します。

円形の足湯につかりながら、1Fから提供される

カフェメニューで寛げる構成です。

 

化粧品も、made in japanの環境にもやさしい上質な商品です。

SEA SALT SOAP

瀬戸内海より採取された海塩と植物性石鹼素地だけのシンプルな石鹸。
デリケートなお肌を優しく洗い上げる。
国産の海塩と粉末の石鹸素地のみの原料を、90tの圧力を加えることで固形にしたもの。海塩を30%程度含み、泡の塩分濃度が人の体液と同等になるため目にもしみづらく、敏感な肌をやさしく洗い上げる。製造時に水分を一切含まないため防腐剤を配合する必要がなく、また、溶けづらいため通常の石鹸の2倍程度長く使用可能。

ION SKIN MIST

電導イオン水を主原料に保湿成分を配合したシンプルで多機能なスキンミストです。肌に馴染みやすく、それ自体に電荷を持つ特殊なイオン水を主成分に、ヒアルロン酸などの保湿成分を配合。表面張力が低いためシワなどの微細な隙間に入り込むことが可能で、乾燥した肌に素早くに潤いを補給する。またイオン水が帯びている微弱な電荷によるウィルスや菌の安全な不活化、温和な乳化作用によるメイク崩れ防止効果等を発揮するシンプルながらも多機能なスキンミスト。

ORE SKIN CRAM

エミューオイル(保湿成分)のクリームに、珪酸母岩を主とした鉱石粉末を配合。脂質と潤いを与え、肌をなめらかに整えるスキンクリーム。人の肌の脂肪酸組成に限りなく近い天然油脂「エミューオイル」をベースに、火山活動による膨大な熱エネルギーを蓄えた鉱石を配合したスキンクリーム。主要保湿成分であるエミューオイルによって肌に脂質と潤いを与え、なめらかな肌へと整えると共に鉱石のもつ遠赤外線によって、肌の内側からも生理活性を整えることによるケアを目的としている。肌の外、そして内からのケアはフェイスクリームとしてはもちろん、ハンドクリームやスカルプクリームとしても効果的。

※商品説明、YUBUNEホームページより

上記3種を、渡邊さんにチョイスして頂き使用しています。

洗顔も泡立ちもよく、つっぱらず

クリームもべタつかず、数時間たっても てからないです。

また、ヘアケア商品も、日本の水と愛称がよいのか

洗い上がりが、とてもよいです。

日本の風土にあっているのか、他商品色々試したつもりですが

YUBUNEとても気に入っています。

 

 

化粧品と足湯カフェ、いままでにない組み合わせの店舗ですが、

店舗のコンセプトの、「命の洗濯」

ストレスから解放され、内面から美しくなってほしいという、

ブランド創設者の渡邊 寛さんの、こだわりと思いがこもった店舗です。

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YUBUNE TOKYO

〒160-0022 東京都新宿区新宿5丁目10-1

第2スカイビル1F、B1F

https://yubune.tokyo/ec/

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商店建築2021年1月号に掲載されました。

さんが 神楽坂

きびしい情勢が続きますが

個室懐石 池袋SANGA

おこもり旅館 熱海 山龢〈さんが

に続き2020年5月 料亭 神楽坂 さんが OPENです。

会員制、完全個室、指定仲居によるサービスの提供

和懐石の料亭スタイルの飲食店です。

1F テーブルの個室 3室

2F 座敷個室 4室

3F 12名大座敷、ラウンジの構成になっています。

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・エントランス

神楽坂の街並みにならった門構え、お客様をお出迎えです。

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・アプローチ

水景、水の音を感じながら、喧騒から静寂の空間へ進みます。

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・1階回廊

神楽坂街並みのモンタージュ

黒板塀、石畳、連なる母屋から各テーブル個室へ

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・1階BAR

鹿児島県、霧島神宮の6mx奥行き70cmの

檜カウンター、ジョージナカシマのニューチェアーアームで

食後のバータイムにて

厳選されたお酒を楽しめます。

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・1階個室

3室それぞれのしつらいがあり、

天井材には、最高級の天井板材、各部屋に屋久杉、春日杉、神代杉

を採用しています。

また、桜製作所のジョージナカシマの家具を使用。

仕上材すべて天然素材のため、空気感が心地よく

料理に余計な要素をあたえません。

階段

階段を上がり2階へ

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・2階回廊

石畳を進み、縁側を通り各部屋へ

6名掘り席2室、4名掘り席2室、計4室の構成となります。

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・玄庵(6名個室)

水景の水盤からは、心地よい水の音を感じながら食事が可能です。

月ごとに入れ替わる、江戸末期から創業の

大宮盆栽町、清香園の樹齢数百年の盆栽が、

空間を引締め凛とした空間をつくります。

また、各部屋にはアートが配置されて玄庵には、

魯山人の書のアートが飾られています。

仕上げ材、すべて天然素材を採用、

茶室をイメージした、掛け込み天井の天井網代には、

数少ない職人から作られるへぎ板と呼ばれる加工で、

削らず手で割って厚さ1ミリ以下に作られる板材を

手編みによって作られた網代を使用。

空気感がとても心地よく感じられます。

家具には、桜製作所特注座椅子と、

カバ桜のブックマッチ(木を見開いた加工)の

テーブルを採用。すべて一級品です。

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・珠庵(6名個室)

同じく水盤を配置した客室。

アートには、千住博のウォーターホールが飾られています。

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・静庵(4名個室)

茶室のしつらえの客室です。

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・郁庵(4名個室)

壁面には漆喰を採用。

明るく清潔感のある部屋です。

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・3階 12名大座敷、ラウンジ

本会員専用のスペースとなります。

以上店舗のご紹介となります

 

続いて主役の料理です。

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先附:鮟鱇肝旨煮 車蝦 赤根菠薐草 黄身酢

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替鉢:香箱蟹 加減酢ジュレ

11月、12月の時期にしか食べられない絶品かにです。

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お椀:甘鯛 聖護院大根 芽蕪 口柚子

漆のおわんにも、こだわりを感じます。

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向付:季節の盛り込み あしらいもの

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焼物:赤鯥味噌幽庵焼 子持ち昆布 唐芋 銀杏 稲穂

にちにちこれこうにち 禅の盛り付けとのことです。

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肉料理:松坂牛いちぼ 牛蒡 白芋

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焚合:天然虎布久白子 蝦夷鮑 百合根 栗 菊菜あん

白子にからむ、しょうがの効いた菊菜あんと、触感のある鮑が最高の作品です。

器も、料理を彩るアートです。

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食事:帆立 生うに 釜炊き御飯 香の物 赤出椀

毎度毎度、旬なものの炊き御飯は、とても満足です。

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水菓子:洋梨 文旦 苺 キウイ 林檎 紅東カステラ 苺ムース

以上献立です。

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熱海 山龢〈さんが〉兼 神楽坂さんがの女将です。

気配り、程よい間、すべて心地よいサービスを提供してくれます。

今回の食事にあわせ、七賢 山ノ霞というスパークリング日本酒を

頂きました。料理にも合いとても飲みやすい日本酒でした。


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香川県、桜製作所へウォールナット板材確認です。

テーブルトップ、ブックマッチのイメージの打合せです。

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ジョージナカシマの家具の部材棚です。

一本一本丁寧に、仕上がっています。

 

桜製作所、工場視察を終え

桜製作所に勤める、ロンドン留学時の仲間ジュンイチ君の香川案内です。

毎回香川に行くと、色々なところにつれって行って頂いています。

とても勉強になります。

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栗林公園、庭園も素敵ですが、隣接する建物も魅力があります。

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こんぴら歌舞伎

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金比羅神社

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丹下健三の香川県庁東館

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豊稔池ダム

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空海

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銭形砂絵

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夕食は、桜製作所社長とご一緒に、ご招待頂いた。

イサム・ノグチさんや多くの芸術家が愛した郷土料理「まいまい亭」へ

女将夫妻のお話や郷土料理で楽しい会食でした。

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香川といえば、うどん

朝うどん、昼うどん、夜うどんとうどん三昧、堪能できました。

とくに記憶に残しておきたいうどんが

長田 in 香の香 シンプルな釜あげうどんですが

とてもおいしかったです。お土産にもしました。

以上2020年香川の旅でした。

 

最後に、材木でいつもお世話になっている

材木のマイスター 名古屋マルマンウッド 鈴木氏の材料選びです。

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檜の原木、檜の乾燥材のストックは、日本トップクラスです。

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天井材に採用された、屋久杉、春日杉、神代杉です。

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柱も、こだわりの上質な杉、黒松など一本一本選定します。

 

今回も、ロゴ、客室名、さんがホームページ、パンフレット等のデザインは

ロンドン仲間の、ONE KNOT DESIGN 奥田 直辰氏の作品です。

http://kagurazaka-sanga.jp/

皆様のご協力もあり、こだわり抜いた上質な空間になりました。

ありがとうございました。

 

 

てんぷら山の上GINZA GINZA SIX店

今年ラスト、年内すべりこみセーフの

WORK(作品)のご紹介です。

2017年4月20日グランドオープンのGINZA SIX 13階

てんぷら山の上GINZAのご紹介です。

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なんと環境デザインしたのは、あのフランス人デザイナー

CURIOSITYの担当O氏。

O氏とは、下積み時代を共に切磋琢磨した仲間で、

現在も交流のある仲間の一人です。

O氏が担当したプロジェクトに、デザインできるとは、

すごくうれしいことでした。

案件自体が莫大の計画で、およそ1年かかりのプロジェクトでした。

みなさんの努力、協力もあり、すばらしい店舗に仕上がりました。

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お施主様与えられたコンセプトは、創業63年の山の上ホテルのてんぷら

その伝統をまもり、奇抜をさけ、

奇をてらわない空間とのことでした。

エントランスから、ほど近くに配置された茶屋(イメージ)を通り

ホールへたどり付くレイアウトは、

外路地を通り、中門(迎え付け)を通り、にじり口から茶室(ホール)に入る、

席入りまでのシーンを、演出を考えデザインしました。

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10Mの檜のカウンターの存在感、最高級のてんぷらを

カウンター腰に頂く贅沢は、是非カウンターで頂きたいです。

また、旬の食材を保管する、氷の冷蔵庫は、

初代駿河台の山の上の伝承です。

氷の冷蔵庫は、湿度が奪われず、最高の保管との事です。

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奥には、6名個室があり、客席すべての椅子テーブルは、

桜製作所によるものです。

個室のテーブル椅子は、桜製作所のブックマッチ

ジョージナカシマのコノイドチェアーです。

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茶屋を面して、隣には個室VIPカウンター6席があり

貸切、また裏口があるのでお忍びも可能です。

こちらも、檜カウンターで高級感を演出します。

60坪60席、かなりゆとりのあるレイアウトになっています。

味は言うまでもなく、最高です。

桜製作所の家具、檜のカウンターでてんぷらを是非ご賞味ください。

 

・・・process・・・

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これが10M檜、すごい迫力、加工前です。

名古屋まで、みなさんと視察。

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加工後、10Mをトメに加工します。

中杢、赤身の上質なものです、この長さ、質はそうないと思います。

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こちらは個室VIPカウンターの檜です。

板目が美しいです。

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こちらは茶屋の、カウンター(栗の木)

ちょうど皮があった、波目をうまく利用します。

続いては、桜製作所様です。

テーブル1

椅子1

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こちらは桜製作所工場視察です。

個室用のブックマッチテーブル、板の選定の確認です。

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こちらは、タイム&スタイルのミュージアム什器

銀杏面、トメ加工、R面などディテールがすばらしいです。

 

2017年ラストの投稿になりますが、すべりこみ今までの

WORKはすべてご紹介できました。

まだまだ、お伝えしたい記事がありますので

来年に持ち越しさせていただきます。

また、来年には旅館が竣工予定です。

引き続き2018年もよろしくお願いします

金子 倫明